交通事故治療

交通事故は頻繁に出会うものではありません。いざという時に対処の仕方が分からないと不安です。
交通事故にあわれた方が戸惑うことなく治療に専念できるように、正しい交通事故対応をまとめました。

事故による怪我とは

事故直後は全く痛みがなくても、時間が経つにつれて、痛みやしびれなどの症状が出てきます。その時の症状だけで判断しないようにしましょう。後から症状が出てくるのが、交通事故の怪我の特徴です。
事故には物が壊れた場合の「物損事故」と、加えて人が怪我した場合の「人身事故」がありますが、どんな軽微な衝撃だったとしても「人身事故扱い」にすべきです。事故当初は大げさと思われても、後から症状が出てくるかもしれないからです。

事故による怪我とは

手続き

事故がおこったらすぐに110番で警察に連絡します。「怪我はしていますか?」と聞いてくれますので、必ず「人身事故」にしてもらい、救急車の必要性も答えます。
交通事故担当の車両が来て、丁寧に事故の状況を確認します。当事者同士の意見が異なったときには、そこで結論が出てしまうので、自分の意見はきちんと主張しましょう。保険会社への連絡は、当日でなくても大丈夫です。

治療の流れ

状態や段階によって治療方針が変化します。
最初の時期は、「安静」が大切です。
どれだけ安静にできたかということが、その後を大きく左右します。無理に動かしてしまうと、傷ついた組織が修復されていく のを邪魔してしまうことになります。
次に、「筋肉を柔らかくすること」に力を注ぎます。硬いまま日常生活を行えば、患部にさらなる負担を強いて回復を鈍らせてしまいます。
最後に、「リハビリ」を行います。事故によって弱ってしまった筋肉や、動きにくくなった関節を元の状態 以上にまで戻します。これをおろそかにすると、忘れた頃に再び症状が出てくることになります。
交通事故の通院は、通常3ヶ月ほどです。症状が落ち着いてくると、「それは日常生活の疲れじゃない?」と判断されます。出来るだけ早く回復させることをお勧めします。

補償

まず、車やヘルメットなどの「物」に対する補償は、過失割合に応じて負担します。過失割合とは、事故の責任が相手と自分自身に何割ずつあるかという事です。事故状況やお互いの主張によって協議していきます。
治療に関しては、負担割合とは関係なく怪我をした人を被害者、怪我をさせた人を加害者と呼びます。過失割合の多い方の任意保険会社が窓口となって補償してくれます。

一般的には以下のものが全額補償されます。

  • 治療費
  • 交通費
  • 休業補償
  • 精神的慰謝料として【通院日数×2×4,200円】
  • 他にも自身の損害保険から【通院日数×○○円】

交通事故での苦痛は想像以上です。上の金額は相応ではないと感じる方が多いのが事実です。元の100%に回復するには大変な労力が必要ですが、一緒に頑張っていきましょう。

ワンポイントアドバイス

『保険に入る際には、弁護士費用特約に入りましょう』

事故にあった際に、相談に乗ってくれます。家族で使える場合があるので、聞いてみましょう。その場合は誰かお一人が入れば大丈夫です。示談金交渉や保険会社への対応などをお願いできる場合もあります。

基本的に事故にあった場合は、自分の保険会社が相手の保険会社との間に入ってくれますが、10対0の被害者になった場合、自分の保険会社 が相手の保険会社との間に入る事ができません。そんな時も弁護士に相談できて、交渉してくれたりします。

相手の保険会社はお金を「出来るだけ払わない」ようにしようとしますが、その際には弁護士の先生や当院にご相談ください。

ワンポイントアドバイス